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節水ワンパンパスタのレシピ【連載:エシカルクッキング】

料理をする時に使う水の量を、あなたはどれくらい気にしているだろうか?
今回は、そんな「料理中に使う水の量が多い料理」代表の「パスタ」を、水をほとんど使うことなく、おいしく楽しめる“エシカルレシピ”にアレンジしてご紹介。まるでお店で食べるモチモチのパスタのようなおいしさに仕上がる「水パスタ」という方法をアレンジして、さらに水を使わないアレンジに。フライパンひとつでぱぱっと手軽に作れてしまうので、洗い物も少なく、一口コンロでも手軽に作れる一石二鳥なメニューをサステナブルフードPR / ライター松浦裕香里さんに聞いた。ぜひお試しを!

【材料】

A:
無塩トマトジュース 400㎖
パスタ 100g

にんにく(みじん切り)1片
塩 小さじ½
オリーブオイル 大さじ1
玉ねぎ(スライス)1/2個
水 50㎖
唐辛子 1本
モッツァレラチーズ 1/2個
バジル 2本
ブラックペッパー 適量

【材料のエシカルポイント】

・オリーブオイル「わら一本」(アサクラ)
無肥料・自然栽培の単一圃場で育てられたオリーブを使ったイタリア産コールドプレス抽出のオリーブオイル「わら一本」。商品名は、生産者のマイケルさんが影響を受けたという福岡正信著書「わら一本革命」に由来している。爽やかで程よい渋みを感じるオイル。

・トマトジュース「オーガニックトマトジュース 有塩・食塩無添加」(ヒカリ食品)
北海道で有機栽培された完熟トマトを絞った有機トマト100%のストレートジュース。甘酸っぱいジューシーな味わい。缶入りなので飲み終わった後、容器はリサイクル可能。

・モッツァレラチーズ「モッツアレラ」(チーズダム)
北海道の有機JAS認証を取得した牧場、チーズ工房で作られる希少な牧草牛のナチュラルチーズ。広大な土地でストレスなくのびのびと牧草を食べて育った牛たちのミルクで作られるチーズは深いコクが楽しめる。

パスタ「有機スパゲティ」(ラ・モリサーナ)
有機デュラム小麦を使った、EUのオーガニック認証に基づき製造されたオーガニックパスタ。どんなソースにも使いやすい1.7mmの太さで、小麦の風味がほんのり香る。

・塩「粟国の塩」(沖縄ミネラル研究所)
沖縄県粟国島(あぐにじま)の海水100%使用した、国産の塩。精製されていない、ミネラルをしっかりと含んだ塩を使うことで味わいに奥行きが生まれる。

・バジル
香りのいいフレッシュなバジルをたっぷり使おう。ハーブ類はホールイート(皮などを丸ごと食べる食材)するものなので、できるだけ自然栽培や有機栽培で育てられたものを選ぶのがおすすめ。

*ヴィーガンの人は、モッツァレラチーズの代わりに、香り高いしめじなどのキノコ類を使ったアレンジでも◎

【作り方】
Aの材料を合わせて3時間〜一晩漬けておく
パスタは半分に折って、トマトジュースが十分に入り漏れない容器に入れておく。最低3時間以上漬けておくともっちりとした食感に。すぐに使わない場合は、そのまま冷凍してもOK。

      フライパンをあたため、オリーブオイル、刻んだニンニク、タネを抜いて輪切りにした唐辛子を入れて弱火で香りを立たせる香りが立ってきたら、スライスした玉ねぎを入れてしんなりする程度まで中火で炒める
      POINT:フライパンでパスタ麺も茹でていくので、深さのあるフライパンがおすすめ。

      • 2にAと水を入れ、パスタが全体に浸るようして、ふつふつと沸くまで煮る
        POINT:トマトジュースだけではどろっとしているので、焦げつかないように水を追加。パスタとトマトジュースをつけておいた容器に水を入れれば、容器に残ってしまっているトマトジュースも余すことなく使えるのでおすすめ。
      • 沸いてきたら、中弱火にして焦げ付かないように時折混ぜながら、塩を加える
        POINT:濃厚なトマトパスタにするには、しっかりと水分が飛ぶギリギリまで煮ると良い。
      • 水分がほとんどなくなったら、火を止めてブラックペッパー、モッツァレラチーズを千切って加えてひと混ぜする
      • 全体が混ざったら、バジルの葉を入れてさらにざっと全体を混ぜ、器に盛り付ける。
        POINT:バジルは2枝分としているが、お好みでたっぷり加えるのがおすすめ。食べやすいサイズに千切って入れてフレッシュバジルの香りをたっぷりと香らせて。バジルがない場合は、イタリアンパセリなどのハーブでもいい。
      • 最後にオリーブオイル(分量外)をひと回しして完成

      今日はパスタをお昼あるいは夜に食べようかな!と思ったら、ぱぱっと用意しておくだけで気軽にできるこのレシピ。使った水は50mlだけ。私たちは蛇口をひねれば水が出るのが当たり前の生活だけれど、世界には安全な水にアクセスできない地域があることにも思いを馳せてみたい。調理器具もフライパンひとつで済むので洗い物も少なく、通常のパスタレシピに比べてかなりの節水に。調理全体でどれだけの水が使われているか、考えるきっかけになるはず。

      食べ終わった後には、ウエスや古新聞を使ってトマトソースをしっかりと拭き取ると、少ない水の量で食器もきれいに洗い上げることができる。こちらも合わせて取り入れて欲しいエシカルなTIPS。

      せっかくなら、環境に配慮した形で気軽においしく簡単に。水を使わないパスタで、あなたの食卓にもエシカルな一品を添えてみては?

      レシピ考案/撮影/ライター 松浦裕香里

      松浦裕香里

      サステナブルフードPR / ライター

      体調不良による退職をきっかけに自身の食を見なおし「心と体を豊かにする食」に親しむ。後に有機食品メーカー広報を経て独立。オーガニック・サステナブルな食に精通したその確かな知識と情報もとに、PRやブランドコンサルティング、執筆、レシピ開発など幅広く活動。自身が大切にしてきた「地球にも自分にもうれしくておいしい持続可能な食」の楽しみを伝えるのがライフワーク。 https://www.instagram.com/yukari_matsuura_/

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